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エレベーターのユニバーサルデザイン

大きめの商業施設や築浅のビルのエレベーター内部にはよく鏡が設置されています。これは防犯や身だしなみのチェックに便利です。しかし、もともとは車いす利用者の方のために設置されているものです。
つまり、車いす利用者の方がエレベーターから後ろ向きで出ようとした際、扉が開いているか、また、後方に人や障害物がないかを確認しなければ危険です。その際、後方確認のためにいちいち振り返らずともエレベーターから出られるようにしたものです(※1)。

この鏡、だらしない私は、車いす利用者の方がいらっしゃらない場合には、寝癖がついていないか、鼻毛が出ていないかのチェックにありがたく使わせていただいています。
エレベーターでは鏡以外にも低い位置に押しボタンがもう一組設置されていたり、扉の開閉時間を延長できたりなどの配慮が行われています。これも、車いす利用者でなくても怪我をしたり乳幼児を連れていたりしているときなどはとてもありがたいですね。
これらの配慮もユニバーサルデザインは障害の有無と関係なくすべての人々の役に立つ一つの例といえると思います。

そして、階段を使うことができない車いす利用者の方、身体の不自由な方にとってもちろんエレベーターはとても重要な移動手段ですから、ユニバーサルデザインの観点からさらに研究が進められています。たとえば三菱電機株式会社がエレベーターがより便利に使えるシステムを発明しています(特許第6238271号、エレベータの乗場呼び登録装置およびエレベータの乗場呼び登録方法、※2)。
混雑している状況でエレベーターを利用しようとするとき、行き先階のボタンを押しにくくて苦労することがありますよね。身動きが取りにくい車いす利用者の方にこれはより深刻な問題です。そこで、この発明ではエレベータの入り口付近の壁面の一部あるいは全部にタッチパネルを設置し、エレベーターを使いたい者がタッチすると、タッチした場所にエレベータの操作画面が表示され、その場でエレベーターを呼んで行き先階を指定することができます。そのためたとえ混雑していてもより気軽にエレベーターを利用できるようになります。さらにカメラやタッチ位置による識別回路を利用して利用者が車いす利用者や視覚障害者ではないかを確認し、その場合には身障者ボタンの表示や音声によるガイダンスを合わせて行おうという提案もされています。
このシステムが普及すれば車いす利用者でもそうでなくてもすべての人が混雑している状況でもっと便利にエレベーターを使えるようになります。

ユニバーサルデザインの観点からシステムを見直すと、すべての人々により便利で安心なサービスが生まれます。

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※1 一般社団法人日本エレベーター協会
「エレベーターの中に鏡があるけど何のためですか?」
http://www.n-elekyo.or.jp/contact/
※2 詳細をお知りになりたい方は特許庁の開設した検索サイト
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/tokujitsu/tkbs/TKBS_GM101_Top.action
の「特許公報・公告特許公報」欄に
にて「6238271」と入力して検索してみてください。