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アイディペンデント通信001-ユニバーサルデザインの価値

イグ・ノーベル賞をご存じでしょうか?
ノーベル賞をもじって、「人々を笑わせ、そして考えさせた」研究に贈られる賞です。
このイグ・ノーベル賞を2011年に日本の研究者が受賞しています。受賞理由は、「火災など緊急時に眠っている人を起こすのに適切な空気中のわさびの濃度発見と、これを利用したわさび警報装置の開発」です。
わさびという身近な食品を使い、警報装置といえば音声情報によるものだという固定観念を覆した、楽しい発明ですね。
また「わさび警報装置」は、聴覚障害者に対しても危険を知らせることができるという点で、まさに「障害の有無、年齢、性別、人種等にかかわらず多様な人々が利用しやすいよう都市や生活環境をデザインする考え方」、つまりユニバーサルデザインに基づくものといえます。
テレビなどでも取り上げられましたので、ご存じの方もいらっしゃると思います。
実はこの話には続きがあります。
この発明は、音声情報ではなく臭気で危険を知らせる、「臭気発生警報装置および異常事態報知方法」として日本や米国などで特許が認められています。
もちろん、従来品とのコスト差など越えなければならないハードルはありますが、今後実用化が進み、既存の警報装置の1パーセントでも置き換え需要が生じれば大きなビジネスチャンスです。
特許を取得すれば、模倣品販売などの侵害行為をやめさせることができますし、さらには他者にライセンスして収入を得ることもできるからです。
ユニバーサルデザインは、楽しくて人々の役に立ち、さらには、ビジネスチャンスにもなるのです。